(巻十七)うつくしや鰯の肌の濃さ淡さ(小島政二郎)

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1月20日土曜日

寒々とした冬の天気である。月曜日はかなり雪が降るかもしれないとの予報である。細君は少し買いだめしておきたいと言っている。

この団地のありがたいところの一つが雪掻きである。ここでは雪掻きはない。以前の路地では少なくとも自分の家の前は雪掻きをしなくてはならず、年寄りも出てきてやっていた。歳をとったら雪掻きもできない。そんなことも転居の動機であった。

配達の身幅がほどの雪を掻く(大井公夫)

道路の雪はお任せできるが、自分のところのベランダの雪はどうすればいいのだろう?塵取りですくって下の家の庭に落とすわけにもゆくまい?上の家のベランダが軒の役目を果しているから雪は積もらないのかもしれない?
何しろここでの初めての越冬であるから勝手の分からないことが多い。

豪雪対策公家の軍議に終りけり(竹田恵示)

そんな雪害対策のことを話ながら昼飯を食べて、細君は昼寝、私は図書館へ出掛けた。
併設されている児童図書館ではカルタ会が行われるらしい。

加留多歌老いて肯ふ恋あまた(殿村とし子)

新聞の棚にジャパンタイムズがあるので目を通し、当日の新聞記事のコピーはいけないと注意書があったが、記事二つをコピーした。隠居後新聞が買えなくなっても、ここで読んでコチコチするればよいのだ!

夕食の話題は車内出産のことであった。