(巻十七)四ッ木立石葭切が鳴き湯屋あがり(宮津昭彦)

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1月21日日曜日

明日が大雪とは思えない穏やかな冬の日である。
窓拭き用に一つ雑巾を卸した。雑巾にしたのは15年ほど前の夏休みに信州別府温泉に家族旅行した時にお世話になった中松旅館のタオルであった。
15年の前のことで中松屋さんを宣伝してもしかたないが、その頃は新築できれいな旅館であった。一泊一万円くらいでお食事も美味しかったしお部屋も寝具も宜しかったと記憶している。15年前です。

二泊三日の旅の二日目はデッサン館無言館の方へハイキングし、デッサン館前で家族三人で写生などした。

もみじ葉の色づき前の輝きやここにデッサン館かしこに無言館(橋本喜典)

その息子に去年の秋に亡くなった義母の遺してくれたうちの百万を結婚資金としてお渡しすることになった。義母はほぼドンピシャッで亡くなったのですが、それでもまだ後2年ほどの蓄えを遺していたので孫三人で分けることにしたようだ。息子を含めて孫たちは堅実な生活ぶりなので遺志を尊重してバカな浪費はしないだろう。
だが、

初暦妻めとる日も見当たらず(高浜虚子)

心掛けの素晴らしい優しい義母でございました。
私はドンピシャッに拘らず、余裕をもっておさらばいたしたい。

刺客待つゆとりのことし懐手(吉田未灰)