2016-09-30から1日間の記事一覧

丸谷文章読本冒頭

昭和九年、谷崎潤一郎が『文章読本』をあらはしてのち、同じ題、あるいはよく似た題の本を三人の小説家が書いた。昭和二十五年の川端康成、昭和三十四年の三島由紀夫、昭和五十年の中村真一郎である。そして今またわたしが、『文章読本』なるものに取りかか…

(巻十二)思ふこと書信に飛ばし冬籠(高浜虚子)

9月29日木曜日 昨日外出したところ、新橋駅前広場に古本市が立っていた。文庫本の棚から二冊もとめた。 『風土』和辻哲郎著岩波文庫 『福翁自伝』福沢諭吉著岩波文庫 内容は判らず、和辻の名前で選んだが哲学的で至極難解のやうである。断念した九鬼周造…