(巻二十四)自分史に粉飾少し蔦紅葉(高橋和彌)

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2月4日火曜日

ご破算で願いましては春立てり(森ゆみ子)

今日はこんなぐずついた天気なのに毛布カバーを洗濯した。カラッとは乾かずストーブにかざしてみたがお日さまには及ばない。

とじ傘

散歩は徒歩3分の図書館までに致した。
来館者の9割は老人が占めている図書館である。今日はそれほど混んではいなかった。
小説の書架が長いが、随筆もその三分の一くらいはある。手持ちの文庫を読み尽くしたらここに来ればよいな(いつまで生きるつもりなんだ!)。予算が厳しいのだろう、新しい本はほとんどない。存命の作家は伊集院さん浅田さん村上さんあたりまでである。昭和の作家の随筆集は揃っている。

家から文庫を持ち込んで閲覧室でコチコチ読書をしたいが、「携帯は電源オフ」となっているのでそれができない。
当然、“お静かに願います”であるからお喋りはできない。お喋りができないから老女はいない。

図書館に知恵の静けさ冬灯(秋尾敏)

ヘッドホン

BBC Radio 4
Smart Consumer
Second-Hand Clothes
https://www.bbc.co.uk/programmes/p07nxkt9
 
(After 01 minutes 45 seconds from the beginning)
backlash = 反動

Now lot of this is because of backlash against fast fashion, the idea of wearing something three times and throwing away, and in effect ************* environments. According to Oxfam, 11 million items of clothing end up in landfill every week. At the start of London Fashion Week early this month, climate change activists group Extinction Rebellion called for the event to be cancelled.

本

吉村昭-懸命なる自然死 - 大河内昭爾」文春文庫 見事な死 から

《 絶筆「死顔」には、幕末の蘭方医佐藤泰然が自らの死期の近いことを知って高額な医薬品を拒み、食物を断って死を迎えたことをしたためている。「いたずらに命ながらえて周囲の者ひいては社会に負担をかけぬようにと配慮したのだ」としるしている。私はそこに吉村昭を重ねてみる。「その死を理想と思いはするが、医学の門外漢である私は、死が近づいているか否か判断のしようがなく、それは不可能である。泰然の死は、医学者故に許される一種の自殺と言えるが、賢明な自然死であることに変りはない」としたためた。自分の死の判断は不可能といいながら、吉村昭は自分の死を実際には的確にみつめていた。自ら点滴の管を引抜いたという吉村昭のその瞬間の心情を、私は気持ちのあわ立つ思いでいつもふり返る。》

をコチコチ読書した。
周囲の者の見たことなので本人の心境は分からない。が、最期の一瞬まで意識がはっきりしているという死に方は、出来れば勘弁して頂きたい。

一枚の落葉となりて昏睡す(野見山朱鳥)

昏睡に憧れる!

心の重い一日でしたが、兎に角何の不足もなく一日を過ごせました。感謝します。
よく存じ上げている方の訃報が入りました。古稀を過ぎてまだ数年だと思いますから、どちらかと言えば“早い”でしょう。

あたしはその前でいいです。よろしくお願いいたします。