(巻三十五)血圧のくすり一生地虫鳴く(一民江)

(巻三十五)血圧のくすり一生地虫鳴く(一民江)

 

11月21日月曜日

血圧の薬を飲み始めて3年経った。あと何年飲まねばならないのだろう。

まだ少し雨の残る中を細君は眼科の定期診察でお出掛けになり、11時過ぎにご自分のサンドウィッチと私の餡パンを買って無事ご帰宅あそばされた。

午後は私がクリニックにコロナを射ちに参った。前回、4回目、の発熱がキツかったが果たして今回は如何。

2時45分ころに受付に書類提出。

麻雀をしながら待って3時20分ころに呼び込み。シャツを捲り上げてプツン。注射の痛みはなし。カロナール5回分をお願いし、了承される。射ったのはオミクロン対応の1型。果たして効くのか⁉

五回目も半信半疑の水洟(拙句)

15分間の待機を終えて、お薬代640円をお支払して3時45分に退去。

そばの7ELEVENで珈琲を喫した。

帰宅し、一息ついていると夕焼けを見ようよと誘われた。

入寂の景もかくやと大夕焼(岸田健)

夜の7時、注射後の腕に痛みはないが発熱が気になるので体温計を手元に置いた。測ってみたら36.7°。11時でも倦怠感など感じない。

参考に第4回目、8月18日のブログ記事を読んでみたところ接種後12時間後あたりから発熱している。同じ経緯を辿れば熱発は明日の午前3時過ぎだ。

 

(◎今朝5時ころ、ちょっと寒気がして目覚めた。その後ウトウトし、 6時45分に起床。寒気がするので息子の空き部屋に入りエアコンを始動。体温を測ると38.0°。私の場合は熱発まで12時間のようだ。)

 

巻四十五も九割がた書き留めたので句帳から携帯のデータへの書き写しを始めた。書き写しながら、改めていいなあと思った句。

秋霖や覚めぬ眠りという眠り(宇多喜代子)

風邪熱の下がりてもとのみじめさに(右城暮石)

落葉踏む余分なことは考へず(富沢まみ)

人嫌い桜も嫌い十五歳(與語幸之助)

存外に晩節難し初しぐれ(谷村鯛夢)

この年も桜に置いて行かれけり(柿坂伸子)

 

今日お会いした猫さまたち:

クリニックに行く途中、都住3でクロちゃんにお会いした。日向ボコリをしていたが、呼びかけたら跳び跳ねてやって来た。二袋。クリニックの帰り道、笠間稲荷を通ったが、ちょうど飼い主さんがコンちゃんに夕食を持ってドアから出てきたところだったので通過。都住1と公園の間の歩道に鼻黒がうずくまっていた。声をかけたら、ヨタヨタと起き上がりやってきた。相変わらず目脂が出ている。この猫はどちらかと云うと警戒心が薄いので心配だ。あんな歩道の傍らに居れば猫嫌いに蹴飛ばされかねない。二袋。

今日見た人々:

今日の医者は無愛想の極みで一言も喋らず。

願い事-涅槃寂滅です。

予防注射にも反応しなければ、副反応もない筈だ。無愛想な医者にも反応しなければよい。世事一般殆ど嫌なことばかりだから、聞いて反応したくない。今日の椿のように美しい物を見れば反応してしまうが、これも修行して無感動の域に達しなくてはいけない。目指すは“生ける屍”だ。

The less you react, the more peaceful your life will be.

とあちらでも仰っている。

そんな事もあって、今日は以下を読み返した。

 

「どんな悩みも解決できるシンプルな“考え方”がある- 草薙龍瞬」反応しない練習 から

 

生きていると、いろんなことがあります。「人生、ラクではないな」と実感することも、一度や二度ではないはずです。

でも、そんな日頃の思いを上手に乗り越えていける「方法」があります。

実は、すべての悩みは“たった一つのこと”から始まっています。そこさえわかれば、あとは「正しく考える」ことで、どんな悩みも必ず解消できる-それが、この本があなたに一番伝えたいことです。

そもそも、私たちが日頃抱える“悩み”とはどんなものでしょうか?

・いつも生活に追われていて、心に余裕がない。

・今の仕事に満足していない。先のことを考えると、不安になる。

・イヤなこと、不運なできごと、失敗が重なって、落ち込んでいる。

・性格が合わない相手がいる。人間関係で、ストレスを感じている。

一見どれも、自分ひとりでは解決できない、時間のかかる問題に思える思えるかもしれません。でも、実際には……そうでもありません。

というのは、これらの悩みは、どれも“心の反応”から始まっているからです。

「心の反応」と言われて、ピンとくる人は、どれくらいいるでしょうか。実は、私たちの日常は「心の反応」で作られているといっても、過言ではないのです。

たとえば、朝の通勤ラッシュで「今日は混んでいるな」とゲンナリする。これは、心を憂鬱にさせる反応です。心ない相手の態度にイラッとする。これは怒りを生む反応です。大事な場面で「失敗するかもしれない」と、マイナスの想像をしてしまう。不安や緊張を生み出す反応です。人に会うときも、仕事をしているときも、外を歩いているときも-心はいつも反応しています。

その結果として、日頃のイライラや、落ち込みや、先ゆきへの不安やプレッシャー、「失敗してしまった」という苦い後悔などの“悩み”が生まれます。

> ということは、悩みの始まりには、きまって“心の反応”があるのです。心がつい動いてしまうこと-それが悩みを作り出している“たった一つのこと”なのです。 だとすれば、すべての悩みを根本的に解決できる方法があります。それは-“ムダか反応をしない”ことです。

想像してみてください、ムダな反応をしなくなれば、人生、どれほどラクになることか。

動揺しない、落ち込まない、腹が立たない、プレッシャーを感じない、人前に出ても緊張しない、過去を振り返っても後悔しない、先のことに不安を感じない-これこそ“人生の救い”ではありませんか。心が軽くなります。その分、きっと幸せが近づいてきます。

勘違いされやすいのですが、反応しないことは、無理してガマンすることや、無視すること、無関心でいることではありません。悩みを増してしまうようなムダな反応を“最初からしない”こと。怒りや、不安や、「どうせ自分なんか」と暗い気分が出てきたら、すばやくリセット・解消することです。

余計な反応をしてしまうことで、どれだけ手痛い失敗、悩みを抱えてきたことか……。

ここから「ムダに反応しない」生き方を、目指してみようではありませんか。

「反応しない練習」を教えてくれるのは、古代インドの賢者“目覚めた人”ブッダです。

もともと、ブッダの教えとは「心のムダな反応を止めることで、いっさいの悩み、苦しみを抜ける方法」のことです。その内容は大きく二つ-①心の反応を見ること、②合理的に考えること、です。

「心の反応を見る」(①)とは、おなじみの「座禅」や、最近よく聞くマンドフルネスやヴィパッサナー瞑想のこと。面白いことに、心の反応・心の動きをよく見れば、ザワついた心は静かになります。これは、ストレス解消、気分転換にもってこいの方法です。ぜひ第一章をお読みください。

また、「合理的に考える」(②)とは、目的がかなうよう、筋を通して考えること。この本での私たちの目的は、「ムダに反応しない」「悩みを増やさない」ことです。そのために、

・余計なことを判断しない。どんなときも、自分を否定しない[第二章]

・不満やストレスといった「マイナスの感情」で苦しまない[第三章]

他人の視線を気にせずに、自分らしく生きる[第四章]

・勝ち負けや優劣にこだわってしまう性格を、もうやめる[第5章]

・心から納得のいく人生を、ここから目指す[最終章]

という誰にとっても大切なテーマを、ブッダの教えにてらして、考えていきます。

この本の特色は、こうした悩みを解消する「ブッダの考え方」を“原始仏教”に学ぶことです。原始仏教とは二五〇〇年以上前のインドでブッダが説いていた、最も古い教えのこと。知慧に富んだブッダの名言をわかりやすく翻訳し、豊富に紹介しています。

原始仏教には、多くの人が「仏教」という言葉から連想するような“宗教”的な内容とはまったく異なる、実用的で、合理的な、現代でも使える「考え方」があふれています。その部分をぜひ、あなたの日常に活かしてほしいと願っています。

もう、悩む必要はありません。ブッダに習って、ぜひ「どんな日常にあっても、いたずらに反応しない」「悩みを正しく考えて解決する」毎日を目指しましょう。

それが、私たちの人生に、安らぎ、満足、幸福をもたらしてくれる、もっとも大切な心がけなのです。ここから始めましょう。

草薙龍瞬