本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」


文化祭無事に終って男子から恋の相談されている秋(松田わこ)


春愁やまた一人去りできる奴(潤)

転石苔をむさず、
いい意味の方です。


去ると言えば、愛川欽也さんが亡くなられた。
ロバ君を知る人も大分すくなくなったかな?
深夜放送でロバの縫いぐるみから、キンキンとして世に出て、マルチェロとか称して人気を獲得し、テレビに進出。
ケロンパと再婚、前妻に全財産をお渡し世間の批判をかわす。
その後二馬力で財を成したが、新劇人としての自省もあったのだろう、劇場など作り売れた新劇人としての罪滅ぼしに努めた。
同時代の、新劇人ラジオパーソナラティとしては、一世を風靡した野沢那智さんがいる。売れるところを売らずに亡くなられた。


波高き 世をこぎこぎて 人はみな 舟岡山を とまりにぞする (西行)


南柏駅西口に日高屋が今月の初めに開店した。
餃子が食いたくなり、寄ってみた。
東口には餃子の王将が構えている。
折しも雨が降りだした。

しぐるるや駅に西口東口(安住敦)


バス停から我が家までの坂道には雨水が滝のように落ちていた。


瀧の上に 水現われて 落ちにけり (後藤 夜半)