本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」

夏蝉の響きを止めて夕立の雨音高く木々の葉を打つ(有賀すい至)


昨晩のNHKカルチャーアワーは落語で「江戸っ子の痩せ我慢」というテーマで、けっこうなお話をうかがいました。

志ん生(大志ん生の息子)が演じる「文七元結」を下敷きに、江戸っ子気質のお話でした。
三代江戸で生まれないと江戸っ子ではない、というハードルは比較的緩いハードルで、地方に行けば、十代二十代という旧家がある。これに比べれば、新興都市江戸ではこれくらいが精一杯というところだとも言えるでしょう。
歴史的な厚みのない江戸っ子は、その反動でことさら江戸っ子を強調することになった、とのご説はごもっとも。

神田川祭の中を流れけり(久保田万太郎)