本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻六)」


文太逝きトラック野郎哀悼に皆鉢巻の今朝の国道(白井善夫)


日曜日の朝は、イルカさんの番組を聞きながら朝食。今朝は五輪まゆみさんとのトーク付き。

そのあとは、NHK第二で「宗教の時間」を聴きました。

インド哲学がご専門の東大丸井教授の「無分別」と言うお話でした。

導入部(落語で言えば“枕”)で、無学と言うことばについての講釈がありました。

無学とは、もうこれ以上学ぶものはないということだそうだ。


学問のさびしさに堪へ炭をつぐ(山口誓子)


「宗教の時間」で長く記憶に残っているのは、ノートルダムの渡辺和子先生のお話です。
あんなにも、優しい声、話し方を聞いたことはありません。


こんなにも優しき雨があると知る君に抱かれて雨やどりする(大黒千加)


夕方、電線にホオジロがいた。ゆっくりと羽繕いをしていたので、双眼鏡でしっかり見て、雀とのちがいを確認した。
尾がちがうし、顔の筋も雀とはちがった!


俳壇歌壇

孤独死の窓の汚れの余寒かな(無京水彦)
鈍感を楽しむやうに春の亀(石川昇)
うらおもて枕返して朝寝かな(市川賢)

四十年住みて初めてわが庭に雉子の飛来す光の如し(山内仁子)
オフサイド”を教えてもらう多分また忘れて多分また君に聞く(一戸亜すみ)