句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」
人波が街を動かす師走かな(後藤菊子)
隣のお宅が雀のお宿になっているので、朝は雀に起こされる。
公園の雀さんたちとはちがい、警戒心が強いようです。
ブロックに置いたパン屑はなくなっているので、多分雀さんたちが召し上がったのだと思いますが、
まだパン屑に釣られて近寄ってくる雀さんは現れておりません。
NHK俳句と角川俳句の7月号を求め、めくっているが、投稿句に書き留めたくなる句がありました。
NHK:
別々に出て新緑の中に会ふ(永井良和)
角川:
仮の世の真理に触れて卒業す(木田琢朗ー大輪靖宏)
裏側と言はるる眺め山笑う(小林はるみー戸恒東人選)
特に、木田氏の句は意味が深いと思います。
「仮の世の真理」って、真理なの?
角川俳句では11人の選者が推薦句を講評していますが、
今井聖氏推薦の句に筆者が共感する句が多いようです。