本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」


明けきらぬ東の空の満月を仰ぎバス待つ一月の朝(愛川弘文)


7月12日(日)

お使いの途中で、大きな青虫を発見した。青虫は公園通りの道の真ん中を道の方向に動いていた。
踏み殺されるか、鳥さんに食べられてしまうか、いずれにしても蝶にはなれないと思った。
タオルハンカチで優しくつかみ、隣家の木陰に下ろしてやったが、その後どうなったか。


片陰に入りわが影を休ませる(津田和敏)


虫も殺さぬいい男というのは、筆者のことをいうのではあるまいか?
しかし、あの青虫は、そもそも、隣家の敷地も戻されることを喜んだのだろうか?