(巻八)花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ(杉田久女)

朝の柏駅に到着する中距離電車のフロントグラスに虫との衝突の跡の汚れが見られ始めた。

願ふことあるかもしらず火取虫(土方歳三ー豊玉)
常磐線は新松戸を過ぎたあたりから虫の世界になる。
利根川から先の開発はバブル期からであり、駅の近辺は地主が手放さなかったためか宅地は駅から結構離れたところに開発された。
そんなわけで、線路沿いに以外と田畑や空き地が多いのである。

上野出て午後は枯野を走る汽車(今瀬剛一)

句は多分東北本線を詠んだものでしょう?
途中まで、宇都宮線に改名してしまいましたが、常磐線はそのブランド力の低さにも拘わらず、立派に常磐線を守っています。