(巻八)十棹とはあらぬ渡しや水の秋(松本たかし)

人間ドックの結果を踏まえての、医師との面談があった。
若干の痔の出血から直腸癌の怖れを指摘されたり、痛風から腎不全を匂わされたり、
柏の名医とちがい結構脅してくれるおじさんでした。

汗をもて問診に嘘ひとつ言ふ(久保東海司)


ネットの「増殖する俳句歳時記」を見て、加藤武さんが7月末に亡くなられていたことを知った。

世事はみな人にまかせて花と鳥(井上井月)

加藤さんをはじめて見たのは、NHK大河の赤穂浪士堀部安兵衛を演じた時だと思うが、染五郎坊っちゃんをやったときに山嵐加藤武さんではなかったか?。

討入りを果たして残る紙の雪(坂東三津五郎)

小沢昭一さんが亡くなったときの、追悼ラジオ番組で大変な悲しみを訴えていらっしゃったが、後を追うように行ってしまった。

寒月やさて行く末の丁と半(小沢昭一)

加藤武さんの俳句が在庫にございませんので、清水哲男氏が紹介している加藤武さんの句をこちらも載せさせていただきます。


一寸一寸帯解いてゆく梨の皮(加藤武)


合掌