(巻八)妻がいて夜長を言へりさう思ふ(森澄雄)

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昨日は強雨のなか、成田空港の外れの芝山というところにある倉庫地帯に行った。

街路樹の影黙々と保税地区(榎島砂丘)

成田域外と言われる一帯も最盛期の活況に比べると随分寂しくなった。成田空港のターミナルから通勤バスが出ているが、その本数も少なくなっている。
ある倉庫の六階にある喫茶室からはそこに広がる緑豊かな北総台地を眺めることができる。

秋なれや木の間木の間の空の色(也有ーやいう)

人類の生息期間など短いものであろうから、いずれ箱ものなど消滅し、元の林野に戻るのであろう。

轟音を得て浮く ジェット機を遠景として 塩辛とんぼ (横井芳夫)


親分さんから早目のお解き放しをいただいたので、柏まで戻り、日本海庄屋で遅めの昼食、で一杯。
海鮮丼をつまみに、コップ、桝、受け皿の三段構えの冷や酒一合(栄川)でいい心持ち!(千六百五十円也)

香しき檜の桝の角に塩のせて味わう一合の酒(兼松正直)