(巻八)編みくれしマフラー巻いて待合はす(三村純也)

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10月29日木曜日

成田空港域外の事務所に官庁の視察があり、対応のため成田方面に出動いたしました。
大好きな、千円シャトルバスで銀座から第二ターミナルまでのドライブは日頃机にへばりついている身にはありがたい気分転換である。

四つ折の千円ひらく夜店かな(鶴岡加苗)

このシャトルバスも世に知れてきたようで、東京駅でほぼ満席になった。

空模様が気になるところである。
都内であれば傘など持たないが、空港も外れとなれば、田舎道であり、降られたら逃場がない。
雲の動きを見た限りでは大丈夫と判断し、降水確率二分、降らない八分に賭けてみた。

来るが八分 来ぬが二分とし 待っている 一杯のコーヒー 一口残して (山田佳永子)

お陰様で天気に恵まれました。

冷奴つまらぬ賭に勝ちにけり(中村伸郎)

野球が終わってくれた。
AMラジオ放送が解放される!
もはや野球は国民的スポーツでもないのに、NHK第二放送と米軍放送以外の4局が全て野球放送だった。

その、残ったNHK第二放送のカルチャーアワーで十返舎一九についての講義を聴いた。
一九の文筆家としての収入、膝栗毛の下敷きになった北関東取材の旅の話を興味深くうかがった。

一九先生は女好きと言うか、遊郭でよく遊んでいたようですね。

傾城のうすき眉毛や春の暮(松瀬青々)