(巻九)爽やかや風のことばを波が継ぎ(鷹羽狩行)

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11月24日火曜日

昨日、ふらふらと中公文庫の「日本を、信じる」税別460円を買ってしまった。
瀬戸内寂聴さんとドナルド・キーンさんの対談本です。

両氏の句は、一句づつ書き留めてございます。

独りとはかくもすがしき雪こんこん(瀬戸内寂聴)

罪もなく流されたしや佐渡の月(ドナルド・キーン)

タイトルの「、」が曲者であったか?

源氏物語を読んでいないので、いいお話をされているのであろうが、分からない。これは私の不学のためです。

めぐり逢ひて見しやそれともわかぬまに雲がくれにし夜半の月かげ(紫式部)

日本の日記文学についてのお話はもっとうかがいたかった。

すでにして己あざむく日記買ふ(岡本眸)

反面、東北の復興について、三分の一以上割いていますが、ちょっと?

日本人を褒めているのですが、褒めたところで?

秋風や褒めても叱つても呉れず(安住敦)

130ページの本の巻末15ページを四章としてー「老」「死」と向きあう ー を語り合っているけれど、日本に「尊厳死協会」と言う組織があることを教えてくれた以外に?

なぜ、ふらふらと買ってしまったかと言うと、

以前、中公新書で「日本人と日本文化(司馬遼太郎ドナルド・キーン著)」を買い求め、何回も読み返したことがあったからです。
これを機会に「日本人と日本文化」をもう何度か読み返してみます。



話は変わります。
ふらふらと歩いていて転落したわけではないのでしょうが、
24日朝8時半ころ、有楽町駅四番線ホームで通勤客の転落事故がありました。
遭難者はすぐにホームに引き揚げられたが茫然自失の態でした。
死を見たのかな?

歪みつつ押し出さるるやしゃぼん玉(林哲)

混雑時のホームは端居は危険ですよ。

叱られて拗ねたる夫の端居かな(内田歩)