(巻九)飛行機の音なき高さ冬日和(小高根千尋)

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11月29日日曜日

昨日よりはやや雲がありましたが、よい天気でした。そんな中、希望移住先である亀有のURに細君と下調べに出掛けました。遠出をしない夫婦にとっては行楽でもあります。

独立する気がない息子がいるので、当面は3DKか3LDKを考えていますが、いずれは老人世帯用に移りたい。団地から亀有駅までは歩いて15分くらいかな。

亀有とその対岸の金町というところは、中川沿いの町で、水運と鉄道の両方が運送手段として使えたことから、昭和40年代くらいまでは三菱系や日立系の工場が操業していました。
今、工場は姿を消し、その跡地はマンション、大学(三菱製紙あとに東京理科大学)などになっている。日本紙業(多分)の跡地はアリオと言うモールになっている。
そのアリオモールの中にあるヨーカドーで礼服を買いました。少なくとも親戚筋の婚礼が二つありそうなのです。

縁談や夕げつぬなる冷奴(本島高弓)

その親戚、亀有に住んでいる細君の妹、がアリオまで出てきてくれて、お茶をした。岡江久美子風であった義理の妹は全盛期には付け文をされたほどの方です。それなりに歳を重ねてまいりましたが、いい婆になっています。むかしむかしのあるときには、滝野川の美人姉妹と言われていたと細君は吹いております。

一日にして老婆は成らず百日紅(名和未知男)

亀有には昔、工場があり、アパートがあり、映画館があり、職工がいた。亀有駅前のアーケード商店街は賑わっていたが、今はスーパーとモールに客を奪われ写真のとおりの寂しさである。モールもやがてeコマースほかの新手に喰われ、いずれは廃墟になるのかな?

老衰で死ぬ刺青の牡丹かな(佐藤鬼房)