(巻九)亀井戸の藤も終りと雨の日をからかささしてひとり見に来し(伊藤左千夫)

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12月15日火曜日

内視鏡手術から一月が経ち、エックス線写真のでも石の除去が確認できたので、尿管に挿されていたステントを抜き取ってもらえました。

おおまかな剪定にして狂ひなし(高橋将夫)

抜き取りに痛みではないのですが、肛門が内側から突つかれるような体感でした。
これで、残尿感と失禁の不安から解放していただけたのでしょう。
食べ物の楽しみが奪われる病気もつらいでしょうが、排出する方の不自由も辛いものでした。

もうこの歳になれば、絶対に必要な機能ではありませんが、付随するあちらの方も自己検診では機能をなんとか維持しているようです。

陽物に骨のあるなし知る由なし(筑紫磐井)

同じ泌尿器系の重大なご病気で、勃起と刺し違えての長生きを拒否された大監督がいらっしゃいました。

この道は一本道か秋の暮れ(深作欣二)

もしそれが発症すれば、私にはそんな度胸はありませんから、生きる道を選ぶと思います。
そのときは、

あの女が最後の人か冬の果て(潤)

と、最初の女(ひと)と同じくらいの最後の女(ひと)も思い出すだろうなぁ。