(巻九)先客の猫をたたせて日向ぼこ(御江恭子)

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12月20日日曜日

今週は新たに文庫本は買わず、谷崎潤一郎の「文章読本」を読み返している。
流し読みできる本ではないのでやっと半分まで読んだ。しかし、どれだけ解ったかと言えば、こころもとない。
「6ヶ月で英語がしゃべれます!」とか「3ヶ月で100が切れます!」とか言う自習書が多いが、ホンマかいな?である。
文章が上手になりたいが、「谷崎読本」と「丸谷読本」ですぐに効果が出るとは思っておりません。
ただ、例えば谷崎読本の100頁からは、「用語について」と題し、適切な言葉の選択が重要だと述べている。
導入は同義語の選択についてであり、一文の中で「散歩」を使うか、「散策」を当てるか、どちらでもよいということはないと述べています。

私の拙い文章ですが、「文章が上達したい」、「文章が上手になりたい」、「文章がうまくなりたい」の三通りを考え、「上手」を選んだ。
考えながら文章を書くようになれば、少しは読むに耐えられるものを書けるようになるかもしれない。

言の葉の海に乗り出し糸垂れて当りの来ざる一日過ごせり(中村且之助)