(巻十)うつるとも月もおもわずうつすとも水もおもわぬ広沢の池

2月3日水曜日

節分や灰をならしてしづごころ(久保田万太郎)

節分には豆まきですが、豆では単価が低く商売としての魅力がないのでしょう。コンビニ系が煽動し、恵方巻という一地方のしきたりを全国的に広めクリスマスのケーキやバレンタインデーのチョコレートに匹敵する行事商品に育て上げたようです。

節分や妻と向き合い手巻き寿司(潤)

細君の方角を向いていれば幸福が訪れると信じることに致しました。

妻の言ふとほりにしたり菊根分(安田明義)

そして、明日は立春です。成田空港駅はすでに外国からの観光客がどっと押し寄せる気配に満々ていました。
都内のホテルの予約は一杯で、受験生の宿の確保が大変だとのニュースが流れておりました。

宿かせと刀投げ出す吹雪かな(与謝蕪村)