(巻十)贅沢な街より戻り柿を剥く(花谷和子)

3月8日火曜日

朝方の霧も晴れました。ダイヤの乱れもなく助かりました。霧というとあの歌ですが

夕霧のプラットホームに敬礼す乗務車掌の旅の始まり(本永静義)

も夕霧ですが思い浮かびました。


細君が鼻の具合が良くないと愚図っている。花粉症ではなく、鼻血が出るので心配だとのことである。
そこで、耳鼻科に行きたいのだが、東口駅前の耳鼻科までの詳しい地図を描いてくれという。
「終点の駅バス停で降りてコンビニと餃子屋の間の通りを50米行った右側のビルだよ。その三階にあるよ。」と申しましたところ、
「そんな説明で行けるくらいなら、訊かないわよ!」と怒られました。

やむなく、今日は帰路遠回りではあったが実地調査し、
コンビニ、美容室、床屋、ラーメン屋、ハンバーガー屋、インターネット喫茶入り口、空店舗、薬局、耳鼻科医院入り口、
と丁寧に描いた地図をお渡しいたしました。

しぐるるや駅に西口東口(安住敦)

ふらふらと出歩かないという長所でもありますので、我慢いたします。

女菩薩とまがう妻居て懐手(吉田未灰)