(巻十一)さし招く団扇の情にしたがひぬ(後藤夜半)

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5月25日水曜日

今日はオフィスビルの震災消防避難訓練があり、暇をしておりますので当然のことながら動員されました。

非常口に緑の男いつも逃げ(田川飛旅子)

中高層30階のビルです。各階の訓練参加者も合わせると500人くらいにはなったでしょう。訓練ですから粛々と非常階段を降りてまいりますが、それでも何かの理由で何回か隙間のない列が途中階で止まりました。本当の火事であれば将棋倒しになって大変なことになるでしょう。

長き夜をたたる将棋の一ト手哉(幸田露伴)

訓練参加者は皆さんヘルメット着用なのですが、やはり外資化学品メーカーのヘルメットはカッコいい!

煙幕にあへぐ枯木とヘルメット(鈴木詮子)

集合場所で点呼を受け、消防官の講評をいただきました。(写真)
消防の方もこの種の訓練立ち会いや講評にも慣れているようで、なかなか聞かせるお話しをされます。
やはり、日頃の意識が大切で飲料水と非常食品、これに加えて熊本の震災でも切実に必要とされた簡易トイレの準備を力説されていました。その消防官のご家庭は三人家族だそうですが、百回分の用意がしてあるそうです。

門近く酒のいばりすきりぎりす(木下杢太郎)