(巻十二)咳をしても一人(尾崎放哉)

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10月8日土曜日

朝日俳壇10月3日から2句書き留めた。

敬老日昔の人と言はれけり(菊地潔)

刈りてゆくほどに晩稲の穂のたわわ(中川萩坊子)

歌壇の方で、久し振りに愛川弘文氏の作品に会う。

道場の脇の笹百合すり抜ける袴姿の弓道部員(愛川弘文)

は書き留めず。

病室のベッドに寝たまま髪を刈る頭の下に新聞紙を敷き(岡田独甫)

お加減はいかがでしょうか?書き留めず。


一日外出せず、かみさんの面なんぞを目の前にして三度のおまんまを食う。
あんたが、おめぇが、くたばっちまった後はどうする、どうしょう、が飯どきの話の種になる。かみさんは妹に引っ付いて暮らすと云ふ。
わたくしは、荷風のように生きて、荷風のように(確かそうでしたよね?調べてみます。)今流に云へば独居・孤独死ということになるであろう。
今夜もNHK第二放送の朗読で荷風作品集を聴いた。「雪解け」、「勲章」、「雪の日(一部)」が読まれた。雪の日の一部は筆写してこのブログに載せた話のところであり、わたくしの鑑賞眼も悪くはないな、と満足いたした。

荷風作品集は岡本富士太さんと吉見一豊さんが朗読されたが、「芸」ですね。特に、「雪解け」の“おテル”の語り口は彼女の生き方や人生の渡り方、“おとっさん”へ細やかさがしっかりイメージできてしまう“技”で感服いたしました。


今朝、ご町内の運動会で準備中!雨は降っているがやる気のようである。