(巻十三)月照すものより外れ月見舟(林亮)

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11月24日木曜日

昨日、細君から返還された写真の中に細君が載った社内報の切り抜きがあった。その写真に再度惚れ直し接写して保存した。
嫌なお仕事を言い付けられたときや、口論になりそうなときに見て反省しよう。一緒になってくれて見事に所帯回しをして、子供を育て、可能な限りの老後資金を準備をして、さらに今でも友達の如く会話してくれて、ちゃんとホスピスに入れてくれると言っている細君であるから、これは信心するしかあるまい。

女菩薩とまがう妻居て懐手(吉田未灰)

写真を御覧に入れたいところであるが、我輩の最期のちょっと前まではやめておく。

ライオンの子にはじめての雪降れり(神野紗希)

降りましたね、予報通りに。
最寄り駅に雪はなかったが駐車場の車の屋根には雪が残っていた。帰宅すると菩薩がベランダの雪掻きをしてお務めを致せと仰せになられた。広いベランダではないが、ちり取りできれいにするには10分ほどかかり、うっすらと汗をかいた。

ふるさとの天に唾吐く雪おろし(小森清次)

(今朝、雪だるまを見た。老人の町にまだ子供たちが潜んでいるようだ!)

完成のあとは孤独の雪だるま(高橋和彌)

雪だるま近所にいまだ子がいたり(潤)

夕食をいただき、NHK第二放送で「方丈記」の講義を拝聴する。読んでみたくなる。読んだことはあるが理解できず忘れてしまった。
長明の歌は書き留めていないので、

世の中はとてもかくても同じこと宮も藁屋もはてしなければ(蝉丸)