(巻十三)たばこ屋の葦簀囲ひの喫煙所(鳳信子)

1月18日水曜日

着膨れて彼方に弛みし靴の紐(潤)

親分がインフルエンザにかかって昨日から静養となった。朝めし処の姉ちゃんも一人かかってしまったと言う。我輩は去年のうちに予防接種を受けておいたが、ある意味おまじないであるから体調管理には気を付けなくは。

マスクして命少々惜しみけり(大西順子)

親分は昨年の2月に還暦となり、肩書の上では大分責任が軽くなったようだ。我輩も60で小吏の生活が終わり社会人となったが、一区切りついたと言うことでやはり気が緩んだのであろう。その年に初めてインフルエンザにかかった。

還暦を過ぎし勤めや茄子汁(前川富士子)


車中観察である。若い人が争って座席を確保するが、これは疲れて座りたいのではなくスマホを両手で使うためのようだ。そこへいくとガラケーは進化していないが片手で済む。

つちふるやつり革で読む三国志(福本弘明)