1月25日水曜日
松方弘樹さんが亡くなったという。“蒲田行進曲”の銀ちゃんのようた映画スターの最後の人ような気がする。松方さんの映画は一本しか観ていない。それも小学校入学前くらいだと思う。北大路さんと二人で若い江戸のやくざなお兄さんを演じていた。
北大路さんは手堅い人生を送っているようですが、それとは違った面白い人生を送られたようで、それはそれで結構なことでございました。
慎重派大胆派ありケルン積む(村手圭子)
午後成田に向かったが、京成上野駅からのスカイライナーが発車までに40分ほどあったので池之端口前の黒門という喫茶店でカツカレーを食した。コンビニのカツカレーを週に一度は食べているが五百円である。黒門のカツカレーは珈琲付で八百五十円であった。揚げ立ての肉のちゃんとあるカツで量もまあまあであった(写真)。何より、らっきょうが添えてあるのが嬉しい!
南風(みなみ)吹くカレーライスに海と陸(櫂未知子)
カレーライスから地球規模の発想をする壮大な句で好きな句です。もっと壮大で大好きな句もご紹介したい。
煎餅を天球に見て胡麻の星(松井勉)
“今晩は外で食べてきてください。”とのご指示でしたので、抑えて柏の“さくら水産”に入った。此処は高齢者のパラダイスであるからホースシューにはご同輩かそれ以上ばかりである。
トイメンでは老い二人が人生を振り返る会話をしていてラジオのつまらない対談番組程度に楽しい。
“すぐにやらせてくれた....”などと聞こえた。まだまだお盛んなご様子である。
咳に覚む夢好色にして恙なし(鈴木詮子)
テレビをよく見ているようで“杉村大造”に対しての批判とそれを使うテレビ局のデレクターを叱っている。
愚かなるテレビの光梅雨の家(高柳克弘)
“島倉チヨコさんとか、村田ヒデオさんとか、エリチエミさんとか、舟木カズオさんとか、越路吹雪さんとか”と“さん”付けで話しているところが面白い。エルビス・プレスリーには“さん”が付なかった!
“なぎら健壱、森山良子”は呼び捨てであったが“リリーさん”であった。
“五輪、中島、竹内”となると名字までの呼び捨てで、相当“メートル”が上がってきたようだ。
一昔まへにすたれし流行唄くちにうかべぬ酒のごとくに(若山牧水)
“メートルが上がる”も今は古語であろう?我輩はこの辺で外に出た。