(巻十四)秋さびしおぼえたる句を皆申す(炭太祇)

2月7日火曜日

今日は親分のお供をして成田空港のお役所に内部監査報告書の提出に上がった。

空港の青き冬日に人あゆむ(西東三鬼)

お役所から外国貨物(日本に着いても税関から輸入許可をいただくまでは“外国貨物”と云う定義で、関税法第二条にそう書いてある。)を置いてよろしい倉庫としての許可を頂いているが、抜き荷などされない体制が整っているか、自主的に監査して報告することになっている。
自主的に監査するほか、お役所による立ち入り検査も勿論ございますよ。
このような、外国貨物を置ける場所を保税地域と言います。

街路樹の影黙々と保税地区(榎島砂丘)

これもどうでもいい話ですが、東京税関は毎月成田空港と羽田空港で積み込まれ、取り卸された貨物の量を公表していまして、1月分が昨日公表されました。

http://www.customs.go.jp/tokyo/narita_haneda-cargo/narita_haneda-cargo2017.htm

重量統計ですので貿易額とは違いますが、輸出入の動向指標にはなるでしょう。公表の見出しでは同年前月比13.7%増加と増え続けているとのことです。

輸出する和物の絵付梅匂ふ(稲垣光子)

親分のお供であるから、ご指示のとおり成田エクスプレスとなった。品川駅から二千九百十円であるから京成のスカイライナーとそれほど変わらない。
成田エクスプレスの車両は格好いいが、総武線成田線と三角形の二辺を走るようなものだし、在来線のくねくねを走るのだから品川からだと一時間近くかかる。荷物の収納スペースも十分とは云えない。ホテルからのリムジンバスの料金を知らないが、スーツケースは腹に収めてくれるし、駅まで行かなくて済むのだからホテルからならリムジンバスの方がいいんじゃない?

香しき檜の枡の角に塩のせて味わう一合の酒(兼松正直)