(巻十四)浮き世とや逃げ水に乗る霊柩車(原子公平)

2月22日水曜日

朝の目覚めは4時くらいである。覚めてしまうのは仕方ないので、イヤホンで英語を聴いている。

虎造と寝るイヤホーン春の風邪(小沢昭一)

聴いているのはNational Public Radio(NPR)のAll thing Considered と言うニュース番組からお好みで落としたニュースや対談であるが、トランプ就任以来番組がつまらない。トランプ絡みのニュースやコメント番組ばかりで科学、芸術、社会批評が激減である。過去四年の録りだめがあるので聞き返している。復習にはよいが新しい話も聴いてみたい。

秋霜や踊りを復習(さら)う旅役者(斉藤節)

イヤホンは片耳用でナショナルの350円くらいのものである。二千円、三千円の両耳用が一般的であるが、ステレオ・高音質は求めていないので低級品で十分である。

涼しさや右から左に抜ける耳(岡本久一)

低級品イヤホンはどうしても接続部分が弱いようで半年くらいで断線してしまう。ナショナル、ソニー、JVCなどで販売しているが、ナショナルのものが一番丈夫だ。今やラジオはもとよりICレコーダーのユーザーも珍しくなりこの低級品を使う人も減ったようだ。家電屋でも欠品のことが多い。

湯婆などむかしむかしを売る小店(杏田郎平)