(巻十四)男なら味噌煮と決めよ秋の鯖(吉田てい史)

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3月18日土曜日

今日も移住先へ出掛けた。部屋の整理と郵便箱の片付けをしたあと、ニトリで家具と雑貨を買い、ノジマ電気で冷蔵庫、オーブン、LEDを調達した(販売員からレンジの説明を受ける細君)。箪笥は在庫がなく、4月下旬での配達となった。何もないと少しは空間があるが、カーテンを吊るしただけでもう部屋を狭く感じる。

春愁や箪笥の上の薄埃(源通ゆきみ)

移住先までは駅から1キロ強で歩くにはちょうどよい距離であるが何かと荷物を抱えての日参なのでバスに乗ることがある。今日は細君と息子と三人だ。となるとバス料金は630円となる。この距離は都内のタクシーだと540円である。タクシーにした。

背負うなら花の荷がよき椿の香ほころび山から降りてくるころ(源陽子)

NYTの記事に、ニューヨークのタクシーメダリオン(タクシーの営業権)がUberの侵食で暴落し、Uberの低料金のため地下鉄や市バスといった公共交通機関の利用者の伸び方も鈍化していると書いてあった。
環境や資源のことを考えれば、公共交通機関を使うべきだが、現実の出費と利便性に理念は負けてしまうのである。

仮の世の真理に触れて卒業す(木田琢朗)