(巻十五)キスをすることなく下りる蜜柑山(萩原慎一郎)

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5月20日土曜日

下総の基地に降り行く爆音を頼もしと聞く我に驚く(潤)

昨日のNPRのニュースで半年前にインドで実施された高額紙幣廃止のその後がレポートされていた(20170518 atc amid panic over worthless cash some in India see opportunity)。現金廃止賛否両論についてはNYTの評論記事(Should we get rid of cash 現金の廃止)を去る4月8日、9日にコチコチしてこのブログに掲載している。

耐えて貯めて昭和一桁霜枯るる(北山寛山)

国家規模の経済学的実験と言われているインドの高額紙幣の廃止はその初期には混乱や破産などを招いたものの、クレジットカード、デビットカードが広汎に使われ始め、6ヶ月後の現在は順調だとのことだ。
日本では万札の発行残高が最高だとか、金庫が売れるとか言っているが、ニッポンの悪知恵たちもきっとインドのやり方や結果をしっかりと研究しているはずだ。

悪知恵の膨みに似て雲の峰(能村研三)