(巻十五)ぶつかるは試行錯誤か黄金虫(斎藤實)

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6月9日金曜日

“どうでもよいことですが”でご当局からの関税評価のお達しを紹介いたしましたが、英語ブログnprtheeconomistclearanceにも概要を載せました。
我輩の拙い英語では意が通じるが心許ないので、前の席にいるフランスからのインターンのダルタニアン君に一読をお願い した。用語の不適切な箇所を一点指摘されて、“ウイ”が出た。

我が英語通じて春の目玉焼(鈴木鷹夫)

オフィスの皆様は午後外出となり、一人で電話番となりました。結構なご身分となり、予め切り抜いておいた記事“The future on our minds”を辞書を引きながらゆっくりと読んだ。
人間が他の生物と異なるのは先のことを考え、(prospect)することにある。精神医学はトラウマなど過去の出来事の影響が現在に及ぶとしているが、鬱などは先行き不安が原因であるとしている。人間の思考は三分の二を将来のことに費やしていて、残りの三分の一は過去についてであるが、これも先のことを考えるための反芻であるという。何れ全編コチコチして覧に供したく存じます。

この先を考えている豆のつる(吉川英治)

さて今宵は何処で呑もうかと先のことを考え、昨日は鯵のたたきだったと過去を反芻し、おでんが食べたかったのだと過去を反芻し、おでんは何処の店が旨いのだろうかと先のことを考え、一力は薄味であまり旨くなかったと過去を反芻し、ネットで何軒か先を考えて検索し今宵はダイコク堂と云う飲み屋にしょうと先の計画を立てた。ネットでは予算二千円となっていたが、ちょい飲みならそんなには掛からないだろうと先のことを心配し、今晩も二合だけにしておけば千円プラスで間に合うだろうと先の心配を打ち消した。

心配の種を飛ばして西瓜喰う(潤)

このブログを亀有の呑みブログにするつもりはありませんが、ダイコク堂の主観的ご紹介をいたします。店に入ったのは6時半でしたが、一階のカウンター席6席に客なしでした。二階があるようです。冷や酒二合とおでん盛り(大根、じゃがいも、黒はんぺん、白やき、焼きちくわ)500円を頼んでちびちびやっている。そんなところに下町、否、場末ギャル二人が入店してきた。“あとからもう二人来ます!”で靴をビニール袋に入れて天井の低い階段を上がって行った。
おでんは何か真っ黒で汁はなしでした。味は濃いめで旨い。静岡おでんだそうだ。お勘定は1、360円である。感覚的には安くない。
店は仲町商店会という狭いアーケードの尻尾にある。アーケードには他にも面白そうな昭和の店もあるので食べたい物に合わせて覗いてみたい。