(巻十六)石二つ相寄るごとし秋のくれ(原石てい)

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10月25日水曜日

「大川の水 ー 芥川龍之介」をコチコチと拝読しております。いずれお読みいただけるものと存じます。

去年今年井筒春日野二子山(芥川比呂志)

また、NYTの記事でMetropolitan Museum of Artで開催中の水墨画展の評論記事も辞書を引き引き読んでおります。

襖絵の虎の動きや冬の寺(斎藤洋子)

晴耕雨読と申しますが、晴耕はいたさず雨読はきちんといたす、なんともなんともな爺となっております。

鍬錆びて雨読ばかりの時雨哉(潤)

小池真理子さまの酒随筆を紹介させていただきましたが、その煽りか一杯いたしたくなり亀有新道沿いの「一力」さんの暖簾をくぐりました。
場末の飲み屋さんで結構いい男の大将と、これまたなかなかの女将さんの二人で回している独立店です。
4時から店を開けておりまして、5時ころに入りますと、客の大方は御同輩で作業着の方が大半でございます。
食べ物は、もつ焼き、煮込み、おでんがメインで、あとは揚げ物(ハムカツ、あじフライ、かきフライもありだが!)
コップ酒一合が300円です。はっきり言って、コーラクの冷し酒よりうまい酒です。魚三の金亀よりもよろしいです。
ここの酒は冷していなくても飲めますが、どこかのさけは250円でしたが常温ではちょっと飲めませんでした。
おでんは五点盛りで500円で、単品でもいただけます。はっきり云って120円のフランクフルトは外した方が無難でございましょう。
煮込みは北口の「加賀廣」の白味噌仕立ての方が旨いと思っていますが、この点は好み依るものと思います。
店の構えも、椅子もテーブルも、そしてトイレも“限界設計”と申しても過言ではござりますまい。

それでも、安さ、気軽さ、旨さで今日も年寄りで大繁盛でした。人間と話のしたい人達が集まるので、下を向いてスマホを弄っている方は見当たらず。

そう云えば、今日はこのブログへの訪問者が異常に多いのでございます。真理子さまと百合子メを混同してのヒットでしょうかねえ?

人違ひのやうに初蝶我を去る(中村正幸)