(巻十六)冬枯や巡査に吠ゆる里の犬(正岡子規)

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11月11日土曜日

とりとめもなく撮りました写真のお話を申し上げます。

一枚目は、過日朝の出勤途中にコンビニが有り難くも置いて下さっている灰皿で一服しておりましたところ、筋向かいのスナックの店先のママの誕生日御祝いの花籠から二三本お花を失敬していく犬のお散歩の老女を背撮いたしましたものです。
花籠をよく見ますと結構抜かれているようで、ママさんもお花を愛でるならどうぞお持ちくださいと云う暖かいお心なのでしょうか。

問ひたきは花盗人のこころかな(井上士郎)

二枚目は、団地の入口に掛けてあった洗濯物です。凩が吹き始め入口に曝される洗濯物が目につくようになってまいりましたが、わざわざハンガーに掛けて入口に掛けて下さる一階の住人の方のご厚意は下町・場末の人情味でしょうか。

目の高い人に拾はる彩落葉(丸山佳子)

三枚目は、午前中に検診に参りました井口クリニックの採尿トイレの採尿指南です。心なしか、元気のない一物でございますなあ!尤も泌尿器科の専門クリニックですから萎れているくらいの絵がよろしいのでしょう。土曜日はバイトの派遣医で回しているようで、今日は若い医師でした。命を預けるにはちょっと“分かってないなー”と云う感じです。カルテを読んでおらず、こちらが経過説明を申し上げるのですから困ったものです。その代わり、一月にはエックス線撮影をしてくださいなどと注文をつけても、ハイハイと聞いて頂けるところは素直でよろしい!

陽物に骨のあるなし知る由しなし(筑紫磐井)

メメントモリ