(巻十七)鼻風邪本格的に本格化(塩見恵介)

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12月5日火曜日

来年の休暇予定日を記入しなさい、とのご指示がありました。
皆さんバンバン書き込んでいるので余裕だなあと感心いたしておりましたところ、早く記入するようリマインドが参りました。
要は、休暇取得を推進していることを紙にする、為にする作業と遅ればせながら理解に至り、第一と第三水曜日にお休みを打ち込みました。

分かりの遅い惚け老人と思われたことでしょう。

この種の落ち込みには一杯やるしかない!
ので加賀廣に寄った。
加賀廣は相変わらず混んでいる。そのあおりを受けて一度店を閉めた隣りの筑前屋が仕切り直しで店を開けた。前を通ってみたが相変わらず閑古鳥が啼いている。
損を承知で一度冷やかしてみようか?
と思い加賀廣で一杯やってから入ってみた。注文は加賀廣と同じ黒ホッピー(中一回)ともつ煮込みである。従業員も5人と同じだ。
「煮込み!」と姉ちゃんに注文したところ、
「もつの煮込みですね?」と確認が入った。練度と云う点でやや心もとない。
客は我輩だけである。
煙草を一本終わったところで煮込みが出てきた。スピード感は互角である。
箸は割り箸である。加賀廣が塗り箸であるのに比べれば筑前屋がよろしい。
煮込みは味噌仕立てで加賀廣の白味噌ではない。その分は生姜を効かせている。味は好みによるが、加賀廣が白ネギをふんだんにおごっているのに比べ筑前屋は青ネギが沈んでいるので淋しい。
量的には加賀廣である。土鍋のサイズから明白である。
見回して見ると、筑前屋にはカウンター席がない。お一人様もテーブル席を区切った席になる。この種の店は一人で入って、気に入って友達を引っ張ってくるものである。
色々と観察したが、要は勘定が問題だ。筑前は開店サービスで一杯無料にしていて722円である。サービスを無しとすれば1122円となる。方や加賀は1020円である。
やはり軍配は加賀に挙がるようだが、酔狂人は試みられたい。

亀有の筑前加賀の鍋合戦(潤)