(巻十七)天ぷらの海老の尾赤き冬の空(波多野爽波)

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1月10日水曜日

朝の車内広告ビデオでビールのコマーシャルに出演していた坂本龍一氏の名言に感服いたしました。
「わかると言うことは誤解で、誤解でよいと思う。」
との要旨であった。作品は受け手の受け取りかたに委ねると言うことでしょう。
これは多分、音楽、芸術、文芸は言うに及ばず、普通の人びとのお洒落から化粧、発言の主旨の受け取られ方からなんでもかんでもそう言うことなのでしょう。

Can we teach a computer to predict when we'll die?

と言う記事を読み始めてメメントモリを思い出した。ここ二三ヶ月は何となく軽い心持ちでいたようである。

メメントモリ

アポなしに死神が来る茶の間かな(前田弘)

記事は雑誌からの転載で導入部分が面白い。
老人病院に拾われた白と黒の猫が棲みついているが、その猫は死期を予知する能力を備えていた。
その猫が首をもたげ、鼻をピクピクさせ、老人のベッドにうずくまると数日してその老人が他界する。医者も猫の能力を認め、猫がうずくまると親族に最後の面会を促したと言う実話で始まっている。

逆算の起点見えざる長距離走(潤)