(巻二十一)ステテコや彼にも昭和立志伝(小沢昭一)

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3月30日土曜日

医療は採血、エックス線撮影、点滴でありまして、今日も青年医師さんがきて経過の説明をしてくださった。ステントが入っているそうで4月9日火曜日の11時30分に脱着措置をするとのことで予約が取られた。ステントは従前の経験では苦しく不快な代物であったが、今回は入っていると言われるまで分からなかった。
体温6度4分、血圧は131まで下がった。
今は痛みはないが、昨晩は陽物に挿し込まれた管が苦しくて寝られなかった。
痛みや強い不快感を我慢するのは消耗する。疲れた。

さて、病院の日常生活について短期入院患者としてレポートしたい。
私自身については明日日曜日に退院で予定通りの二泊三日でありました。

先ず、平成立石病院は虎ノ門病院とか千葉西病院に比べれば規模の小さな病院ですが、大部屋の患者一人当たりのスペースは二つの大病院よりも広く感じる。
有料テレビは普通でしょうが、冷蔵庫の使用も有料テレビのカード度数に連動しているようで、有料です。それが一般的になったのかな?
すべてがこじんまりしていて、エックス線を撮りに行くのも迷路を歩くということはありません。

部屋には私のほか四人が居ます。ベッド一つが今は空いている状況で、カーテンを締め切っている一人は分からないのですが、残りの三人は私より年長であります。昭和五年生がお隣りのベッドで、筋向かいの爺さんは看護師さんに「胃癌、大腸癌、食道癌、」と病歴を説明していた。私はそれらの病気を致命病だと思っていましたが、生き残れるんですねえ!

おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒(江國滋)

建物は五階建てで病室は四階と五階です。三階が手術室で二階が検査施設である。ベッド数は百五十くらいまででしょう。

昼飯をいただきましたら急に眠くなりお昼寝いたした。目覚めると2時半で、売店が閉まるまで残り30分。今度は急いで一階に降りて売店で珈琲をいただいた。

だいたい箱の様子はそんなもんですが、中の人もよろしいですな。前二院に比べるとやはり土地柄でしょうか、暖かみがあって患者とコミュニケーションの密度が違うように思えます。
その一方で

聞き流すことも介護や豆の花(増田都美子)

ということも必要なようだ。

キタノさんからお見舞いメールを戴いた。嬉しいものです。ありがとうございます。

病院食にコメントしても仕方ないが、分量はが食えと出してくるよりもはるかに軽い。蛋白質にこだわってやたらに肉を出すが、ここではかけら程度が認められるだけです。夕食は白身魚の煮付けでしたが当然ほとんど無味でした。夕食には丸美屋のフリカケがつきましたが、久しぶりなのでこれが旨かった!

諸点考慮に入れても、この病院でお陀仏というのは悪くないと思いました。
デイルームの窓からはセレモニーセンターの広告も見える。