(巻二十三)明快な一語が欲しく西瓜切る(柳沢一彌)

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(巻二十三)明快な一語が欲しく西瓜切る(柳沢一彌)

8月7日水曜日

地球

アネッタさんの誕生日だそうでおめでとうを送りました。落ち着いていると云うか老けて見えるのでもっと歳をくっているのかと思っていましたが、まだ五十四歳でした。

ビル

出勤途中文科省前を通ると夏休み官庁見学会に参加する小学生が大勢いて、文科省職員のガイド役がグループ分けをしておりました。文科省の隣りの会計検査院も同じ趣旨で案内板を立て職員を配置しているようでしたが、此方はお客さんがいないようです。解り易さと云うか親しみ易さと云うか、やはり歴然としますねえ。

どつと夏手足の長き女の子(武藤節子)

飛んでいくお金

金の相場が上がっているなあ。急騰と云うほどではないがジワジワと上がっている。
去年の今頃、旧宅を売却したお金を金に替えたがその頃の相場と千円近くちがう。インフレになっても家賃を払えるように金にしてみたが、全体が安定していて呉れることが最良ですから、多少含みが増えても嬉しくはございません。

金塊のごとくバタあり冷蔵庫(吉屋信子)

テレビ

あのバカ会社に付き合ってまた会議だ。あとは身を任せるしかないのだからジタバタしないで資料を提出すればいいのである。こちらにだって三分以上の理はあるのだから、無茶振りされたらネジ返せばよい。既に三分の理は匂わせてあるのだ。

年寄の知恵出しつくし端居せり(能村登四郎)

このあたりのことをボビーは理解しているから、それが救いだが、マギーはそこまで来ていない。お客さんのマイキーに至ってはおバカてある。

甚平やそろばん弾く骨董屋(大串若竹)

バカとアホの間を取り持って小銭を稼ぐ商売だが、男子一生の仕事ではないよ。(あたしゃ余生の小遣い稼ぎだからいいけど。でもこれが終焉というのも淋しい。やはり作家になろう!)

行秋の波の終焉砂が吸ふ(伊藤白潮)

そう言えば、フィリピンに居た頃バカ(牛肉)にアホ(ニンニク)を付けてよく食べた。下らないことを思い出した。

にんにくの花咲き寺の隠し畑(小川斉東語)

夜は仁さん・智ちゃんと痛飲した。それについては後日といたす。