(巻二十四)詮ないとなにも云わずに別れたがいずこに老いて此の月を見る(瀬恒正)

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1月20日月曜日

朝のお洗濯で洗濯機がグズり、細君もグスる。排水の調子が悪かったようで、後10分を切ったところで止まってしまった。その後ウ~ンと唸り排水をしたが、残り時間が17分に戻ってしまった。その後は普通に仕事をして無事作業終了となった。
細君が床の排水口を開けて、詰まっていないか見ろと言う。ついこの間URが点検したばかりだが渋々従った。ここで細君がまた義弟ならもっと手際よく云々というので、君より美人は世の中にゴマンといる!と唸っておいた。

とじ傘

大寒といえどお散歩日和かな(駄楽)

という好天に誘われて中川の土手を歩いてモールに向かい、釣り人を一撮いたした。羨ましい趣味ですが、あたしにゃ出来ませんな、お祭りB型ですから。

小利口な世にダボと言う鯊を釣る(高尾秀四郎)

明日は団地の水道の点検があるようで節水お願いの御触れが回っていた。こういうことには痛く過敏で過剰反応する成人女性は予備のプラスチック瓶や遠足用保温水筒まで引っ張り出して備蓄に入るようだ。御触れの内容は五時まで洗濯やシャワーを控えてください程度の協力依頼であるが、和歌山市並みの三日間断水体制であります。(回避できたそうでよろしうございました。)
兎に角騒ぎまくります。そうと分かっていれば。

 詮ないとなにも云わずに別れたがいずこに老いて此の月を見る(瀬恒正)

そういうわけで長閑な一日をいただきました。感謝しております。願わくば長閑な死を賜りたい。

ヘッドホン

 BBC Radio 4
CrowdScience
Which Language is Most Efficient?
https://www.bbc.co.uk/programmes/w3cswvxj
 
(After 1 minutes 30 seconds from the beginning)
Succinct = 簡潔な

Because of your job, Im assuming they are part of your life and particularly your work where language is important. Tell me about that.
In the Army, we are generally moving across grounds, spread out whether on operations or in combat, and we rely on radio to coordinate it. It's really hard to get good communications up and running, and keep it up running. It's crackly and therefore it's important to be really clear, really succinct. And in some cases, that
s difference between life and death, success and failure in the combat zone.

ちなみに質問者は英陸軍の少佐殿のようであります。

どの言葉がということで比較を試みていますが、なかなか回答はでないようでした。お聴きください。

本

 「日本語はやさしい言語である - ドナルド・キーン朝日文庫 日本人の質問 から

外国人とつきあうための国際語に話を戻そう。
日本に来た外国人が、まず初めにとまどうのは、聞きなれない日本語もさることながら、まったく見たこともない文字だろう。とくに漢字は難解きわまる印象をあたえる。街を歩いても、看板が読めないから地名もわからず、方向もわからない。よほど旅なれていないかぎり、一人ではどこにも行けない。漢字は日本人には想像もできないくらいむずかしいものである。
国際語をひらがなで統一することは、外国人にとって大きな意味をもつ。ひらがなは頭のいい人なら一日で読めるようになる。以前私がハンガリーに行ったとき、英語とは全然違う言葉のため、まったく言葉がわからなかった。しかし、文字はアルファベットであるから、地名はほとんど読めるし、書かれている言葉の意味はなんとなく伝わる。日本人が中国語を見て、発音はわからなくても、漢字から少しだけ意味がわかるのと似ている。私の場合、ハンガリー語は母国語と文字は同じだから、三年もあれば十分覚えられであろう。
このように、文字だけでもわかれば言葉は非常に覚えやすいものなのである。その上、敬語の問題が解決し、同義語が統一できれば、日本語はやさしい言葉になるに違いない。
日本語の長所は、スペルの問題がなく、話している言葉がそのまま文字に置き換えられることである。そして、日本語は話し言葉と読み書き言葉が一致する数少ない言語なのである。日本人が作文をするとき、必ず「話しかけるように書きなさい」と教えられる。しかし、外国語はこうはいかない。本に書いてある言葉と日常会話との間には、かなりの開きがあるのが普通だ。アメリカの本屋に行くと「英語がうまく書ける本」などというのがずらりと並んでいる。
英語も、本格的に勉強してみるとかなりむずかしいのである。
先日のことだが、ある新聞に以前連載していた私の文章を読んだという読者から、手紙をもらった。それは、英文の手紙だった。手紙の全体をみてみると、彼は私の書いたものに感銘を受けている、ということがわかった。ところが、彼の使った単語の一つは、私を本当に怒らせるものだった。実際、私が怒ったというのも、私の連載は“acceptable”だと言うのだ。“acceptable”と言えば「まあまあだ」ということである。感心できるものではないが、まあこれでもよいだろう、といったぐあいの意味である。決して、それが彼の言う意図ではないことぐらいは、私にも十分わかっている。それにしても、わざわざ手紙に書いてよこすには、無礼千万な言葉である。
日本語もむずかしいが、英語もむずかしい。二つを比べてもむずかしさが違うが、高い次元のこととなるっかと、どちらも相当の勉強が必要であることに変わりはない。
日本政府の要人が、外国へ行って、たまに英語のメッセージをやると、不適切な語用に失笑をかって問題になるが、そういった次元の高い英語は、笑いごとではなく、本当にむずかしいのである。
現在、英語は国際語になっている。世界中、ほとんどどこでも通用する、初めてで、唯一の言語である。しかし、それには条件がある。英語はうまい使い方をしなくてもかまわないのである。通じればいいのだ。東南アジアなどで使われている英語は、決してきれいな英語とは言えない。でも、通じる。それでよいのだ。国際語なら、通じればよいのである。