(巻三十)ひたむきに歳暮つかいの急ぐなり(岡本松濱)

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(巻三十)ひたむきに歳暮つかいの急ぐなり(岡本松濱)

8月17日火曜日

3日前に洗濯したティシャツやパンツがまだ部屋干しのままだが、溜まるので次の洗濯をした。いつ降りだすか分からぬがベランダに出し、昼前に取り込んだ。

雨が落ちてこないうちに細君の老人バス券の払込にコンビニまで一走りし、一仕事片付けた。

グロウブを頭に乗せて蝉時雨(今井聖)

昼飯は昨晩の残り物がないのでオープンサンドとなる。玉子を茹でたが、沸騰してから13分も茹でるのだから随分燃料を使う。温泉に浸けておいてできるのならよいが、そうでなければ他の卵料理に比べて甚だ資源効率が悪いのではなかろうか。

いつもは蕩けたチーズの上にハムを置き、キュウリなどを載せて頂くのだが、ハムは賞味期限切れになるということで昨晩食べてしまった。淋しいオープンサンドである。そのハムについては、「1日くらい大丈夫だから明日食べよう」と提案したが、却下された。そうギシギシと考えることもあるまいが、硬いのである。

夕方の散歩。細君がお通じ薬の林檎を切らせてしまったらしく、是非にと頼まれた。硬いのであろう。

本日は四千五百歩で階段は3回でした。

今晩の夕飯は煮魚と常夜鍋風のものだった。常夜鍋風の物の残りが明日の昼飯のおかずなる。納豆と常夜鍋か。

願い事-叶えてください。

卵料理は食べられないという人もいらっしゃるようだ。作家の結城昌治氏は随筆『食わざるの記』のなかで次のように記されている。

《 ヘビもウナギも同類で、どう料理してもらっても口に入れる勇気はない。だいたい細長くて毛がなくて足もないという動物が嫌いで、したがってドジョウも駄目である。とくに柳川にいたっては卵がかかっているから、見るのも恐ろしいくらいである。嫌いな食物の筆頭が卵で、ゆでても焼いても食えないし、子供のころはカステラさえ食べられなかった。ごまかして食べさせようとしても、少しでも卵が入っていれば舌と喉で分ってしまう。小学校の四年か五年のとき、偏食はわがままだというので、臨海学校で教師に無理矢理ナマ卵を飲まされたことがあったが、たちまち青くなってぶっ倒れ、高熱と下痢でひどい災難だった。わがままなだけではないのである。》

なにもかも遠き思ひの素足かな(結城昌治)