(巻三十一)乞ひに来ぬかけ乞ひこはし年のくれ(北枝)

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(巻三十一)乞ひに来ぬかけ乞ひこはし年のくれ(北枝)

11月1日月曜日

本日の〇時から飲食禁止なのだ。爪が伸びているか?髭は剃ってあるか?これらが手術前に点検されるのだ。大丈夫だ。

今朝もリハビリ病院からシャトルに乗る。珍しく、他に3人の乗客がいた。

病院に到着し、受付後、CTR、X線PCRと検査を受け、一時間のPCR結果待ち。ベンチで待つ間、隣の老人三人組の絶え間のない駄弁りに苛々する。特に爺の一人が喋りっぱなしで政治、経済、技術、スポーツと何から何までネタにして喋りまくり爺の風上にも置けない奴だ。

やっと入院手続きになり、保証金を納め、事務室の前を通って売店にいきレンタルパジャマの料金を納め、また事務室の前を通って病室に上がろうとリフトのボタンを押したところへ女子事務員が追いかけてきた。「何のご用でどちらへ行くのですか」と、まなじりを上げて、詰問してきた。入院する患者には見えなかったようだ。取締が厳重でよろしいと思おう。

部屋は四人部屋で住人は私ともう一人の二人だ。私が来るまでは一人で占有してらしい。

N君という看護師君が来て点滴の管までの一連の作業をしてくれた。薬剤師君も見えて、でもあのO嬢ではなく別の男性でした。

別の住人がイヤホンなしでテレビを見始めたのでナースステーションに行き対処をお願いする。一人でいたときはイヤホンなしを黙認されていたらしい。若先生がお見えになり、右手にマーク。今日の2番目の手術だそうだから、3時くらいからかな。

2時15分に呼び込みがあり、うっすらとした記憶では3時40分ころ病室に戻った。

6時半に起こしてくれて、手術着からパジャマに着替え、常食をいただく。腹ペコで美味しくいただく。

住人は一人増えて3人になっていた。

痛みも不快感もないが、よく眠れず。麻酔でよく寝たせいだろう。

願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。この先何がどうなるのか?見たくない知りたくない。早く片付いてしまいたいと願いながら病院にいる矛盾。