(巻三十一)吊し柿こんな終りもあるかしら(恩田侑布子)

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(巻三十一)吊し柿こんな終りもあるかしら(恩田侑布子)

10月8日金曜日

細君のコロナワクチンの2回目接種に同行した。

待合室には老女がいっぱいで昨晩の地震などが話題になっている。目の前の三婆の話には飽きない。話題に社会性があり、意識が的確である。

例えば、老女Aがスマート・フォンからガラケイに戻したという話を始めた。使いこなせないのに料金が高いと理由を語っている。2台持っていたらしく、月に二万円強を支払っていたらしい。これに老女Bが「ガラケイはすぐに無くなるし、新しいことについていかないと」とスマホを示しながら話す。老女Aは高齢者でスマホが使えない人は多いはずだ、ガラケイを無くしたら連絡の手段が無くなる老人が出ると立場を強調する。

飼い馴らす携帯電話露の夜(鈴木明)

老女Bは補強として友だちの老女Dのエピソードを語る。老女Dは暗証番号が覚えられずATMが使えなくなり窓口でお金を出し入れしてきたが、ハンコもカードも娘に押さえられてしまいお金のことが儘ならなくなってしまった。少しでも呆けたと思われたらお金を押さえられちゃうわよ!と、老女Aに忠告していた。

老女Cは黙って二人の話を頷きながら聞いている。老女の個性もそれぞれだ。

ふと忘る暗証番号夏の果(青木繁)

そうこうしているうちに細君の接種も終った。一回目よりは痛かったと言っているが、それが普通のようだ。私と同程度の副作用なら多分明日、明後日と怠さを感じるだろうが、熱は出まい。

帰路、空を見ると美しい鰯雲だ!

鰯雲空にある日の安堵かな(岡川義輝)

夕方散歩。曳舟川から連光寺前、亀中前、新道横断、二丁目の裏通り、リハビリ病院、生協、マルミヤと歩いた。短パンにTシャツでも暑いくらいの気温だ!

本日は午前・午後で四千五百歩で階段は2回でした。

願い事-知らぬ間に叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。

今日の句も好きな句です。どんな終りになるのだろうか?昨晩地震があったが即死なら不慮の事故死でも別に構わないし、大規模小規模を問わず無差別殺人で殺されても構わない。その場合、どちらも即死であって欲しい。即死なら歓迎のwelcomeである。

封じ手は黒に任せて秋扇(星野光二)