(巻三十一)秋の夜の漫才消えて拍手消ゆ(西東三鬼)

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(巻三十一)秋の夜の漫才消えて拍手消ゆ(西東三鬼)

 

12月4日土曜日

 

台所の換気扇のフィルターを張替えた。毛布を干して四部屋の拭き掃除をして昼飯の肉マンを温めた。横からイチイチうるさいことを云うのでイライラする。鎮静のために携帯の壁紙を結婚式の記念写真にしてみた。そう、最悪ではないのだから諦めよう。

午後は西亀有のせせらぎ公園を歩いてみた。銀杏並木がそこそこ続いていてだいぶ散ってはいるが金色が美しい。そこから東電の鉄塔の下を通って駅前まで歩き、串焼き本舗で喉を潤した。入ったときはおばさん二人だけで閑散としていたが、やがて喪服のおばちゃん四人組が来店し、続いていて、これも喪服の青年四人組が入り、更に喪服の中年二人組が入ってきた。喪服が10人だ!店も入ったときはアンチャンが一人でやっていたが、どこからかもう二人のアンチャンが出てきて注文を捌いていた。

流行り病が全盛の頃は葬式さえ憚ったが、今はお清めも憚らないわけだ。

今日は家を出るときから万歩計を作動させたが、六千二百歩歩いたらしい。

帰宅して、昼酒の余韻のウトウトを楽しんだ。そのまま消えてしまえればこんな有難い事なのだが。

日向ぼここのまま石になるもよし  (栗田美代)

夕方、南西の空のマイナス4・7等星の金星を見ろと云われて見上げる。木星土星、金星が一列で見えた。

願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。