(巻三十二)死は春の空の渚に游ぶべし(石原八束)

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(巻三十二)死は春の空の渚に游ぶべし(石原八束)

 

2月20日日曜日

 

俳壇は青野迦葉[かよう]氏が亡くなられたことを伝えていた。

お浄土の門ひろびろと鶴帰る

が辞世の句だそうだ。

今週の句から、

自づから閉ざす心に日脚伸ぶ(森島雪)

を書き留めた。気分が選ばせるのだろう。

洗濯をして部屋干しといたす。午後は納豆が切れるので生協の往復を致した。納豆の他にヨーグルトと牛乳を買い、頼まれたミカンとシメジも買う。ミカンは小玉を買っていたが季節が変わったのだろう中玉だけになってしまった。

花屋さんの花はいつ雨が降りだしてもいいよう庇の下に列べられていた。

シメジを買うように云われたが、さて夕食はなんだろうと思っていたら若鶏のクリーム煮が出てきた。新婚のころ感激した料理だが、今でもこいつが出てくると嬉しい。

「僕のらくがき - 富安風生」増補版誤植読本から

を読んでいたら、

《そんなわけだから、たとえば、心ゆく筆の運び、なんてことは僕は殆ど知らない。自然、何か書きものの荷を背負っている間は、僕の機嫌がわるく、ほかの者にもやつ当りをしたりするらしい。断りさえすればいいのに、それを又いちいち引きうけるとは因果なことだと細君は笑止がる。》

と云う一節で「笑止がる」という詞に出合った。そういう意味かとネットで調べて解った。

今週はBBCから聞きたい番組を幾つかダウンロードした。その一つが

BBC Money Box The Cost of Dating

https://www.bbc.co.uk/programmes/m0014gjd

で、まだまだ細かなところは分からないが、ネットの有料交際サークルのこととか、お茶、お酒、お食事は男持ちか割勘かなんてことが話されているらしい。

割かんの男許さず心太(岡田史乃)

ウチの場合は食い物割勘、酒は私が飲んで私が払いましたから、割勘でしたね。

https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2021/09/05/130851

願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。今日の句のような優雅なことまでは望みません。苦痛なく意識なく逝ければ万々歳です。ハイ。

 

更に読み進むと「洒然[しやぜん]」と云う詞に出合った。いつか使ってみたいが、全体のバランスが取れまい。

《コウセイ恐るべしという中にも、わずか十七音の俳句におけるよりその甚しきはない道理である。ところがそれを、新聞はまだしも、俳句専門の大雑誌もちょいちょいやるのである。一頁五句組、七句組というような大きな活字の一個が、堂堂と間違って洒然と控えている場合などは、全く悲惨である。》

人生は誤植か秋の数ページ(伊藤五六歩)