(巻三十一)マフラーに不実の口を埋めにけり(小坂明美)

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(巻三十一)マフラーに不実の口を埋めにけり(小坂明美)

10月29日金曜日

秋の空高きは深き水の色(松根東洋城)

とは云え、北風が吹くなかを入院前のPCR検査に出かけた。いつものようにリハビリ病院からシャトルバスに乗る。利用者は今日も往復とも私だけだ。

病院で会計を待つ間に幾人かの退院患者を見た。退院と云っても快気退院とは云えないような方もいて、車椅子で介護タクシーに運び込まれたり、待ち受けている高齢者施設の車に車椅子で呼吸器を着けたまま乗せられていた。

付き添いの親族(娘?)が「絶対に治るんだから、悲観しちゃダメよ!」と励ましているが、その励ましを聞けば高齢前期としか見えぬご当人の心境の察しはつく。

幸い、11時発のシャトルバスに間に合い、11時半前に帰宅できた。昼飯は細君が昨日買ってきた肉マン1個と餡まんを半分コ、それにシュウマイ3個である。半年ぶりの肉マン旨し。

肉マンを二つ列べて四月馬鹿(拙句)

午後、角川俳句の返却を兼ねて散歩に出た。本日は五千六百歩で階段は一段とばしで4回でした。

BBC

BBC World Service - The Food Chain, Fighting Food Crime

を聴き始めた。食品の虚偽表示の話であります。0430頃にMichael Walker, Food Forensic Expertという専門家が出てくるまでは聞きやすい。

マリさんが判じ物のようなメッセージを顔本に載せた。どうも御不幸のようであるが、御悔やみを申し上げて、早とちりではちょっとまずい。(早とちりしないでよかった。娘さんが就職で遠方へ旅立つ話だ。当節、どちらかと云えばめでたい方に属する。)

会社の方から契約延長のメールを頂く。誠に有り難い話であります。

呼び出してくれる人あり翁の忌(青山丈)

願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。

顔本をスクロールしていたら、

Doraemon memesというところに、

take me back to the days where i sleep without overthinking.

という訓が載っていた。

併せてmemeという言葉を“今”知った。

病院から高齢者施設という道筋には走りたくないなあ。病院と四ツ木葬祭場との位置関係は悪くない。車で5分はかかるまい。

最晩年身を焼く火事も思し召し(平川洋三)