(巻三十二)忘年の駅乗り過ごす為体(ていたらく)(高澤良一)

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(巻三十二)忘年の駅乗り過ごす為体(ていたらく)(高澤良一)

3月5日土曜日

細君が生協に出かけて、帰りに寄った化粧品屋さんで目にとまった店主作成の俳画のことを話してくれた。絵も字も美しい作で俳句は子規の“たけのかがどうのこうのという句だったわ”とのこと。ネットで調べたら「筍や目黒の美人ありやなし」が出てきた。それを申すと、“それそれ、美人も出てきていたわ。”とのことでした。

蒟蒻のさしみもすこし梅の花(芭蕉)

を結びの句として、『巻四十四立読抜盗句歌集』を締め括った。去年の4月半ばに

ものひとつ瓢はかるきわが世哉(芭蕉)

で始めた巻だから、一年近くで凡そ百の句や歌を書き留めたわけだ。四十四というのは何となく死を匂わせていたが、通り過ぎたらしい。

『巻四十五立読抜盗句歌集』は

秋霖や覚めぬ眠りという眠り(宇多喜代子)

を巻頭句とした。行けるところまで行ってみよう。

https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2021/05/28/125755

午後の散歩は図書館と生協。都住の猫がパッタリといなくなってしまった。図書館は閲覧室を再開していた。図書館の花壇を一撮。生協の米の棚の無洗米はやや品薄だったが佐渡コシヒカリの無洗米2キロはあったので取り敢えず買っておいた。

今日は啓蟄で、春一番が吹いて、西の夜空に二日月が揚がっていた。

願い事-生死直結で終わりにしてください。呆気ないというのが最高です。

今日の顔本に、

Man is born anxious and die anxious unless awakened.

という警句があった。人類は心配性で被害妄想なんだ。嫌だ嫌だ。