(巻三十三)さりげなく見舞ひし夜の別れ霜(渡辺盛雄)

(巻三十三)さりげなく見舞ひし夜の別れ霜(渡辺盛雄)

7月6日水曜日

初嵐が南に逸れたとかで涼しい北風が流れてくる。久しぶりに快眠いたした。

細君は洗濯機のメーカーと洗剤メーカー2社に電話してやっと使用する洗剤を液体のニュービーズに決めたようだ。

11時を過ぎたあたりから風がおさまってきた。東東京大会の組合わせを見たが、母校は10日の日曜日にそれほど有名ではない相手と対戦し、ご町内の葛飾野は12日火曜日に淑徳巣鴨という学校とやる。

昼寝のあと、3時半から出かけて都住3でサンちゃんとフジちゃんに遊んでいただく。今日はフジちゃんの背中にも触ってみたが、フジちゃんは直ぐに身をかわした。

そのあと二丁目の路地を伝って銀座に出て、通りの中ほどにある「寿々喜」という蕎麦屋さんに入ってみた。天ざるでお酒一本。お新香が美味しくお新香で飲める。天婦羅は要らなかったな。今度入ることがあればざるに一本でよい。お代は1400円だからまあまあかな。店はこじんまりしていて小綺麗。中年夫婦らしきがやっていて、このあたりの人らしい人当たりのよさがある。

天ざるで飲む作法を知らない。天ざるの食べ方を帰宅してから調べてみたら、蕎麦ときどき天婦羅が作法らしい。となると、蕎麦ときどき天婦羅ときどき酒かな?カツカレーでビールを飲む時はカレーを少しつけたカツでビールを飲み切り、残したカレーで飯を食べるが、天ざるでもそのように先に天婦羅で飲んでからざる蕎麦を食べた。

また飲めなくなりそうな気配になってきたなあ。

願い事-電球が切れるが如くで細君より先にお願い致します。怖くない、怖くない。

いつ死んでもいいや。だけど苦しみたくはない。短期で決着させたい。おしめは勘弁。

焼きうどん、冷やし中華、寿司、ざるそば、と食いたいものの悔いを減らしてきたが、次はカツカレーだな。

今日は以下にフムフムいたした。百万回死んだ猫を読んだことはないが、一回だけ死んでいく猫の話も沁みる。

「フツーに死ぬ - 佐野洋子」にゃんこ天国 から

本当にあと一週間なのか。もしかしたら、今そのまんま死んでしまっても不思議はないのか。苦しいのか。痛いのか。ガンだガンだと大さわぎしないで、ただじっと静かにしている。

畜生とは何と偉いものだろう。

時々そっと目を開くと、遠く孤独な目をして、またそっと目を閉じる。

静かな諦念がその目にあった。

人間は何とみっとないものなのだろう。

じっと動かないフネを見ていると、厳粛な気持になり、九キロのタヌキ猫を私は尊敬せずにいられなかった。

https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2022/02/18/111437