句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻六)」
こんなにも優しき雨があると知る君に抱かれて雨やどりする(大黒千加)
日経にガラケイの国内生産が2017年で終わると出ているのを横目で見た。
ブログへの投稿記事は携帯で書いている。
画面が小さく、行の字数が限られているので、センテンスはそれほど長くならない。
段落や全体を通しての整合性が確認しにくいというマイナス面もあるが、
短いセンテンスの積み重ねを心掛けているので、ガラケイは棄てがたい。
手花火の闇を小さく使ひけり(村越陽一 )
台所のペットボトルに挿した小松菜の花が元気だ。
貧乏臭いと言われるかもしれないが、緑の葉に黄色の小さな花は清貧というイメージに合う。
貧乏に匂ひありけり立葵(小澤實)
ご近所の庭先の豪奢なチューリップは、盛りとなると猥褻感さえ漂わせる。
猥褻なまでに咲きたるチューリップ草のベッドに白き花びら(潤)