本日の句歌

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句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」


コップ酒飲み干す時のしばらくを逆さのままに宙に届むる(伊倉邦人)


NHKカルチャーラジオ金曜日の「人類進化の歴史」でこの分野の展示についてご紹介があったので、昨日は国立科学博物館に行ってみた。

JR上野駅公園口を出て、文化会館と近代西洋美術館を左右に見て進み、一つ目の十字路を右に折れ二百米で国立科学博物館に着く。
小雨のなかを歩いたが、緑がしっとりして気持ちが良い。囀ずりも聞こえるので鳥見にも良さそうな場所である。
入館料は610円である。
ちょっと高いなぁ、と思いつつ自動券売機にお金を入れようとしたところ、案内係の美しい方が「65歳でしたら、無料で入館いただけますが?」と近寄ってきた。
一勝二敗(向島百花園×、六義園○、国立科学博物館×)となった。ズラを被り紅でもささない限り勝率の改善は見込めない!
館内は日本館と地球館と分かれていて、明治以来の建物が日本館、グラス&スチールが地球館になっている。

日本館をぶらついてみたが、もう310円払って、説明レコーダーを借りることにした。

何事につけ同じであるが、展示も説明パネルも、情報過多であり要旨要点を自分で読む込んで拾い出すのは大変である。

レコーダーの解説は解りやすく、どの展示物の何処を見ればよいのか、そもそも、どういう意図で配列されているのかがわかる。
NHKカルチャーラジオ金曜日の馬場講師も一つコマを担当されていた。

平日の雨の日の午後にも拘わらず、入館者は結構いた。
日本人が三分の一、中国からの旅行者が同じく三分の一、コーカシアンが三分の一というように見受けられた。

日本人以外は子供連れが多い。日本人は学生風とご同輩であった。
そもそも、観光の起源が巡礼と遊学であったことに鑑みれば、国立科学博物館が外国人の立ち寄り先であって何の不思議もない。
地球館の外側の端のそのまた先に喫煙所があり、一服しに行ったが、妻子を追い払った中国のお父さんたちが、上海市場を気にしてかスマホを睨んでいた。

展示内容か濃いので、日本館を終わり、地球館に移ったのが閉館三十分前であった。
再度、地球館を訪れることにして、例によってさくら水産に向かった。


科学者の一句、

古郷を磁石に探る霞かな(平賀源内)