(巻八)マスクして命少々惜しみけり(大西順子)

高校野球はヒーローを産んで閉幕し、プロ野球は福岡が断トツでほぼ優勝を決め、もう一つの方は未だ混沌としている。

神宮の夕立去りて打撃戦(ねじめ正一)

同僚のE氏は、地元大田区の飲み屋の草野球チームで無くてはならない九番目の選手としてプレーを楽しんでいるようだ。
日曜日に秋の連盟大会の一回戦が多摩川河川敷グランドであり、敗退したとのことである。

秋の空外野手フライつかみけり(小澤實)

即、10時半から反省会が挙行され、結構召し上がったとのこと。
試合後呑むところが、草野球の真髄か?
選手の年齢層を訊いてみたところ、E氏のチームはオヤジチームだが、対戦相手は若い人が揃っていたとのこと。
70年代に、葛飾の町工場チームに入れてもらい、江戸川や荒川の河川敷でプレーした者として草野球が存続していることは嬉しい。

菜の花や渡しに近き草野球(三好達治)