(巻八)にやにやと近づき来るは四月馬鹿(松村史基)

秋の長雨がビニール傘をうち、しっかりとした音を立てる。

ビニール傘透かして時雨の中華門(奈良文夫)

などと悠長に構えていたら、本物の雨台風がやってきた。

台風の眼の中に居る海坊主(猿人)

そういう中、上野駅に到着する折り返し電車の車内清掃員が放棄されたビニール傘の束を抱えて降りてきた。

古日傘われからひとを捨てしかな(稲垣きくの)


この季節、9月上旬になると、イギリスでは、日本で12月14日に忠臣蔵の放映をするように、the Battle of Britain(「空軍大戦略」というなんとも情けない邦題である)を放映すると聞いた。
CDを持っているので、見てみるか。気分がスカッとするかもしれない。

秋の空ながめてをれば無きごとし(松本邦吉)


凄い雨でした!