(巻八)骸骨や是も美人のなれの果(漱石)

昨日は細君と湯島の岩崎庭園にスケッチに行くことにしていたが、
細君の顔にちょっとした腫れ物ができてしまい、医者に行き先が変更された。

死ぬことを風邪を引いてもいふ女(高浜虚子)

カルチャーラジオで解説のあった、十返舎一九の俳句は見付かりませんでした。辞世は出てきました。

この世をばどりゃお暇に線香の煙とともに灰左様なら

もう一人の戯作者、式亭三馬の辞世も茶化している。

善もせず悪も作らず死ぬる身は地蔵笑はず閻魔叱らず

どういう修行を積めばここまでの達観に至れるのでしょうか。

一晩明けて、細君の顔の腫れ物は治まったが、外は雨だ。

秋彼岸 過ぎて今日ふる さむき雨 直[すぐ]なる雨は 芝生に沈む (佐藤 佐太郎)